2022年度スローガン

第53代理事長 吉村 優一

●はじめに

1969年、志を同じくする若き青年たちにより、全国で431番目の青年会議所として、宇治青年会議所が設立され、地域の方々と共に50年以上に亘り青年会議所活動を展開してこられました。私たちは、今一度この歴史の重みを感じ、先輩諸兄姉が地域の発展に寄与すべく、よりよい社会を築くため熱い想いで活動してこられた歴史に敬意を払い、地域の方々のご理解、ご支援に感謝の念を抱くと共に、これからも地域に求められる宇治青年会議所として、次代に繋げていくという使命感を胸に抱き活動しなければなりません。

近年、新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでの当たり前が、当たり前に出来ない社会に変わりました。あらゆる変化に対応する行動力が求められる中、これらの社会問題はより進行し、新たな想定外の出来事が起こるかもしれません。先行きが見通せない厳しい時代だからこそ、先輩諸兄姉が創り上げてこられた想いを守り抜く覚悟と変革する勇気を持って次の世代へと引き継いでいくことが私たちの使命だと考えます。

現状

今現在、青年会議所の平均在籍年数が、約4年半と言われています。また、会員数の減少から経験年数が少ない状態で役職に就くメンバーも増えております。このような状況は、メンバーの多くが宇治青年会議所の過去の活動を知らず、「何が正解なのだろう」などと失敗を恐れる心が芽生えるという課題がある一方で、新しい発想に基づいた新しい事業に挑戦することが出来るチャンスとも言えます。宇治青年会議所には、過去に先輩諸兄姉が壁に直面した際、打ち壊し・乗り越え・走り続けてこられた歴史があります。今こそ私たちは、この歴史から学び、考えたうえで、新たな道理や知識を見出していかなくてはいけません。そうした新しさが、社会が変化する中で次の世代への道に繋がります。

●グローカル人財育成委員会

組織をよりよくするためにはメンバー一人ひとりの前向きな姿勢が必要です。与えられた事をただただこなすだけでは、達成感こそあっても、後に引き継いでいけるような「学び」に繋げるのは難しいのではないでしょうか。自分たちが活動するための課題・意味・目的を今一度見つめ直し、誰一人置き去りにすることなくメンバー全員が青年会議所活動での「学び」を体験することで、メンバー一人ひとりが積極的に青年会議所活動に取り組めるよう意識の向上をはかります。

またJCの3信条の1つに「世界との友情」がありますが、社会の急速に変化するこれからの時代は様々なパートナーとの連携が不可欠です。私たち宇治青年会議所のメンバーは、地域の方々と共に活動していく際や、姉妹LOMでもある香港ブヒニア青年商会と交流を深める際に、気配り・思いやり・おもてなしのこころで相手と接し、様々な考えや価値観の方々と向き合うことで、世界との友情を築く機会があります。そうした機会を経験することで、多様な方々と連携できるリーダーになることができるように活動してまいります。

●地域貢献委員会

私たちの地域は、平等院をはじめとする観光業や「宇治茶」で知られる茶業が特に有名ですが、巨椋池干拓地を活かした農業があり、久御山地域における工業(ものづくり)があり、京都大学の研究施設といった教育機関があり、宇治駐屯地、大久保駐屯地という国防機関があるなど、様々な産業に溢れております。こんなに魅力あふれる地域でありながら、この地に住む人が魅力と感じているでしょうか。この地に住む人がこの「まち」を愛し、「まち」のために何かをしたいという郷土愛を育むために必要なのは「思い出」だと考えます。我々が幼いころは、季節ごとにいろいろな行事がありその一つひとつが思い出として積み重なり郷土愛を育んでいます。伝統ある行事や事業を振り返り、これからの時代に適した地域の魅力ある可能性を発掘していく必要があります。そのためには我々メンバーだけで地域の魅力を考えるのではなく、地域住民・行政・関係諸団体の方々と積極的に連携を図り、巻き込んだ事業とすることで、地域の方々と共に郷土愛を育み、地域の発展にも貢献できると確信します。

●総務委員会

 宇治青年会議所の活動を下支えしていく中で、これまでの当たり前が、当たり前に出来ない社会に変わる一方で、オンラインなどこれまでにない会議手法が当たり前になりました。会議所と名のつく組織として、会議のあり方について、やめること、続けること、新たに始めること、それぞれにきちんとした理由を踏まえ、今一番この組織にとって必要なことを考え、効率性と生産性の高い会議運営を行います。そして総務委員会こそが、この組織のために何が一番必要か、常に考え続けている委員会であるという誇りを持って、他の委員会を巻き込み、協力を引き出しながら活動に邁進します。

会員拡大委員会

「会員の拡大」。これは、宇治青年会議所が存続し、より良い活動をしていくために、常に取り組んでいかなくてはならない課題です。私たちの活動地域においても人口転出などにより若年層が減少する中、多くの団体やコミュニティが出来「青年会議所しかない時代」から「青年会議所もある時代」へと変わって行きました。しかし、青年会議所にしかない「経験」や「成長」が必ずあります。私自身、まだまだ経験年数は少ないのですが、宇治青年会議所に入会し、多くの出会いを経験しました。そして、様々な職業や思考を持った人と同じ目的に向かって活動する事は、仕事や私生活だけでは得ることの出来ないとても貴重な経験をさせて頂いています。

メンバーの間でも宇治青年会議所に入会した動機や目的は「仕事に繋げたい」「人脈を広げたい」「経営者として勉強したい」など様々だと思います。ですが、共通して言えるのは「成長したい」と言うことだと考えます。会員拡大を進めるにおいて宇治青年会議所の活動や運動に自信と誇りを持って地域に対して適切に発信し、地域に住む青年の「成長したい」と言う気持ちに寄り添えるよう、自分たちの情熱を行動に変えて会員拡大を進めて参ります。

●広報展開特別室

本年度の広報の目的は、「魅力の発信」を軸に活動していきます。現在、多くの方々の情報収集源は、インターネットが主流と言う時代になっています。インターネットやSNSが物凄い勢いで進歩する時代のなかで、情報は「探す」から「選ぶ」へと変わりつつあると考えます。いくら良い情報を多く発信したところでそこに魅力がなければ相手に伝えることができないと言うことです。

まずは、「活動地域の魅力」の発信。宇治市・久御山町・宇治田原町には、歴史的建造物や文化遺産そして美しい景色や観光名所が多くあります。地域の魅力を地域住民の方々と協力し合い、広く多くの方に伝えると共に、地域の方々には、自分たちのまちの魅力を改めて知って頂き誇りに思って頂けるような広報活動をしていきます。

次に、「宇治青年会議所活動の魅力」の発信。宇治青年会議所の事業報告に過ぎない発信に興味を持って頂くのは難しいと考えます。単なる事業報告にとどまらず、活動を通して宇治青年会議所のメンバーが積極的に取り組んでいる姿を魅力的に発信していく事で、多くの方に興味を持っていただき、自分もこんな人たちと一緒に活動してみたいと思って頂けるような広報展開をいたします。

最後に

青年会議所は「失敗しても良い組織」。積極的に挑戦機会を与えてくれる希有な団体です。ですが適当にやってよいという趣旨ではありません。失敗が咎められる現代の風潮にあって、一般生活では挑戦できない領域に挑戦させてもらえるということなのです。

先輩諸兄姉が地域のために時に立ち上がり、誰よりも先に動き出し、家族も社員も守りながら、前向きに挑戦し続けて来られたからこそ今の宇治青年会議所があります。私たちは、この歴史に敬意を払うと共に、仲間とともに振り返りながら学び成長し、新たなことに挑戦していく中でメンバー同士が切磋琢磨し友情を育んでまいります。そして、これから宇治青年会議所が55周年・60周年へと活動して行くための橋渡しができればと考えます。これは次世代のためでもあり、我々自身の幸福でもあるのです。